いよいよ食品量販の年末商戦である。鮮魚・青果・日配のコンサルティングで以前は首都圏の事例を参考にした。しかし、ここ最近は地方の量販店が首都圏のそれを真似ることができなくなった。というより真似る部分が無くなった。ライフスタイルや年齢構造が違いすぎているからだ。高齢化が一気に進む地方において若年をターゲットとする首都圏量販の品揃えはもはや手本にできない。進んでいるのか、行き過ぎているのか、特に水産部門はひどい、売り場が無いに等しい量販もある。鮮魚の品揃えは実は集客の要となっているのだ。買わなくても見て楽しむ消費者が多く(私は鮮魚売場の水族館効果と呼んでいる)、鮮魚売り場でその店の価値が決まる。構成比が落ちたからといって力を抜くと店全体の集客も間違いなく落ちる。
村山達伸
地方スーパーと首都圏スーパー
更新日:2018年12月19日
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