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村山達伸

売り場の棚割りについて

量販店の綺麗な売り場づくりを指導しているが,棚割り表を作らないところが多い。棚割り表は建築における設計図と同じ、量販店の経営の根幹を為すものである。それをお座なりにしてPOPやディスプレイに力を入れたところで所詮基礎ができていない。ぐちゃぐちゃの売り場になるか、スカスカの売り場になるかのどちらかである。最近はロス率対策から初っ端の品出し数が2P~3pという売り場を目にする。下段でさえ最初からガラガラ穴あき状態でさっぱりボリューム感が無い。まったく陳列センスが感じられない。「わー」と感動させる売り場はPOPやディスプレイで演出するのではない、商品その物の陳列ボリュームで魅せるのだ。こういった量販店は初めから陳列がお座なりなので、品出し作業も適当である。空いている場所に突っ込んで帰っていく、商品が斜めになろうが直そうとしない。陳列をお座なりにする量販店はいずれ消えていくであろう。

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