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村山達伸

R3.10.1コロナ後の食品スーパー

更新日:2021年10月4日

 コロナ後の食品消費は屈折した。コロナ禍を経験した消費者の心理と行動は、混乱を通過して、真っすぐに元に戻ったわけではない。コロナ禍という激動の中で激しく揉まれ、新たな価値感で生まれ変わり、ベクトは屈折したままである。その中の一つ目は節約志向である。間違いなく景気後退の業界があり、そこに所属する集団は極めて防衛的となり、節約志向に拍車がかかった。二つ目は健康志向である。買い物頻度が増し、家での食生活が増える、『食』そのものを深く考えるようになった、無添加、有機、減塩などの健康志向へ走る消費行動が固定化する。以外とその層は若年層に多い。三つめは本物志向である。通販お取り寄せ市場の活況が示す通り、本格化、本物、美味しいものへのニーズが顕在化した。7割は揺り戻るが、3割は異なる方向へ行く。コロナ前と同じ品揃えでは、対応し難い変化である。

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